2014年12月10日

アナログゲーム用語に思うこと その1

 この記事はBoard Game Design Advent Calenderの記事として書かれたものではありませんので悪しからず(笑)。

 アドベントカレンダー、みなさん凄いですね。私もほんのちょっとだけ物を書いて日銭を稼いでいた時期があったもので、人の書いた文章、ましてやボードゲームにまつわる文章には多少なりとも興味があるのですが、みなさん魅力的な文章を書かれてて感心させられます。

 さて今回はヴァリアントではなく、ボードゲームのルール上登場してくる用語について、いくつか書いてみようと思います。
 今日の日中ツィッターで、Podcast「タコラジ︎」やカードゲーム「KAMIZA」のデザインなどでおなじみのナヴェさんが「ターン、フェイズ、ラウンドの違いと定義についてまとめられているサイトとかあったら教えていただきたいです」と呟かれたことに端を発し、私を含め、いろんな意見が飛び交いました。
 私も常々「わかりやすいボードゲームマニュアルとはかくあるべき」という命題でいろいろ思いを巡らせることが多いので、ちょっと頭の中の整理を兼ねてまとめてみたいと思います。
 前置きが長くなりました。今回は以下の用語について、自分の考えを書いてみます。

・ゲーム、セット、ディール
・ラウンド
・ターン
・フェイズ

1.ゲーム、セット、ディール
 ボードゲームを始め、いわゆるアナログゲームは、ごく稀な例を除いてなんらかの「終了条件」をもっています。この終了条件が満たされることを「ゲーム」と呼んでいることが多いように思います。「ゲームが終了する」「もう1ゲーム遊ぶ」といった場合、「ゲーム」=「始まりから終了条件を満たすまで」の1単位ということになります。
 ただし、1つの「ゲーム」を複数回遊ぶことで、合計得点や勝利回数を競うとタイプのゲームも存在します。UNOや麻雀、ククなどもそうですね。こうしたゲームは2段階の終了条件を持っているとも言えます。

 ちょっとここでUNOを例に、2段階の終了条件について考えてみたいと思います。
 UNOでは、誰かが手札を無くすと、勝利条件を満たします。家族で遊んでいる場合、ここで1ゲームと数えることが多いようです。しかし負けた子供たちはこれでは納得しないので「もう1ゲームやろう!」ということになります。
UNO国際ルールでは、複数回の「ゲーム」を行い、合計得点が500点を獲得したプレイヤーが試合の勝者となるそうです。つまり500点を獲得したプレーヤーの出現がゲームの終了条件となるわけです。
 つまり、手札がなくなるプレイヤーが現れることを「終了条件1」、500点を獲得したプレイヤーが現れることを「終了条件2」と考えることができると思います。

 麻雀を考えてみましょう。一般的に麻雀の終了条件1は和了(あがる)もしくは流局(誰もあがれずに流れる)、終了条件2は「南4局で子があがること」と言えます。麻雀では「終了条件1」を満たすことを「局」、「終了条件2」を満たす1単位を「半荘(はんちゃん)」と呼んでいます。何が言いたいかというと、「終了条件1」を満たす場合、「ゲーム」という呼び名を使わずに「局」といった別の用語を使うケースが多い、ということです。

 表題に掲げた「セット」は、同様の用法としてはテニスなどでもおなじみの用語です。ボードゲームなどでも「終了条件1」を満たすこと1単位をセットと呼んでいる例も見受けられます。複数のセットを行うことで「終了条件2」が満たされた場合、「ゲーム」が終了することになります。

 また「ディール」という言葉は、トランプやトリックテイキングなどのカードゲームでよく使われます。「ディール」の和訳は「配る」。つまり手札としてのカードが1度配られることが「1ディール」で、ディールの終了=「終了条件1を満たすこと」ということになります。複数のディールを行い、決められたディール回数の終了や得点の達成など終了条件2が満たされたとき、「ゲーム」が終了することになります。

 まとめると、「ゲーム」は終了条件が満たされる1単位。ただし2段階の終了条件がある場合、終了条件2が満たされる1単位が「ゲーム」になり、終了条件1は「セット」や「ディール」といった別の呼び方が存在することが多い、ということになるでしょう。

(続く)
posted by うぃりあむ(Twitter:@william_vets) at 21:20| Comment(0) | ボードゲーム | 更新情報をチェックする

2014年12月09日

「ヘルウィグ」ソリティア

とても久しぶりの更新となってしまいました。
定期的にブログを書くといった作業は、無精を極める私にとっては苦行でしかないのですが、思いついた時に書くというペースでご寛容下さる方はどうぞご贔屓によろしくお願いいたします。

今回はミヒャエル・シャハトの25周年記念作品、「ヘルウィグ」のソリティアを思いつきましたのでまとめてみました。
ヘルウィグの紹介はこちら
例によってゲームフィールドさん絡みなのですが、たまたまの事だと思います。

このゲームはもともとソリティア向きに出来ており、そのままのルールで一人で遊んでも問題なくプレイ出来てしまいます。事実、ゲームフィールドの園田店長も「何の制約もなくファミリールールで何ターラー稼ぐかでも成立する」とおっしゃっており、私も選択肢の一つだと思います。

幸い先日4人でプレイする機会に恵まれ、まぁもちろん負けて帰ってきたわけですが、多人数プレイにおけるままならなさを表現するには、こんなルールを差し込んでみたらどうだろうと思いつき、今回のヴァリアントとさせていただきました。よかったらお試し下さい。


「ヘルウィグ ソリティアヴァリアント」

<準備>
・ファミリーゲームで一人分のセットアップをします
・貿易カードは縦2段横6列に並べます。

<新しい貿易カード>
・貿易カードをボードに置く際は、奇数月は上の段、偶数月は下の段から取ります。

<アクションフェイズ>
アクションフェイズで貿易カードに商人コマを置く際は、以下のルールに従います。
・奇数月の二人目は貿易カードの上段に置くことができません。
・偶数月は貿易カードの上段に置くことができません。

以上です。
ゲームの最初に貿易カードを2段6列に置いたのは、進行中の月が奇数月なのか偶数月なのかをはっきりさせるためだけですので、他に手段がある場合は、それによってもよいでしょう。

posted by うぃりあむ(Twitter:@william_vets) at 18:51| Comment(0) | ボードゲーム | 更新情報をチェックする

2014年03月21日

第2回「7Wonders(世界の七不思議):ソリティア・ヴァリアント『ソロワンダー』」

こんにちは、うぃりあむです。

ヴァリアントの森の第二回は「7Wonders(世界の七不思議)」を取り上げて見ました。Board Game GeekにAI2人を相手にするソリティアヴァリアントが掲載されていたのですが、私には楽しむ事よりもAIの振る舞いの理解を頭に入れる方が大変、という印象のルールでした。それなら自分で作ってしまおうと考えたのが、ソロプレイ用7Wonder、略して「ソロワンダー」ですw。

概要としては、3人プレイのセットアップを行い、2人のダミープレイヤーを起きます。各世代の最初、プレイヤーはカードを5,4,4,3,2,2,1の7つの山にわけ、各山から1枚づつ手札に加えて行きます。選ばなかった14枚はサイドシャッフルし、7枚ずつダミーに分けます。プレイヤーは1枚ずつプレイし、続いてダミープレイヤーのカードを一定のルールの元プレイしますが、ダミーの得点は計算せず、プレイヤーとの資材やお金のやりとり、戦闘や得点計算の対象としてのみ利用します。

テストで2回プレイしてみましたが、40分程度で終わりますし、建物の連鎖の妙味やここ一番で資材が足らずに勝利点を諦めるといった7Wondersのよさを楽しむことが出来ますので、興味がありましたら遊んで見てください。

それでは。


7Wondersソリティア・ヴァリアント「ソロワンダー」

以下のルールのを除いて、7Wondersの三人プレイ用の標準ルールに従います。

1.準備
・3人プレイ用と同様に世代ごとの山札を用意します。
・人間プレイヤー(以下「プレイヤー」といいます)とダミープレイヤー(以下「ダミー」といいます)の2つ、計3つ分の七不思議ボードを配置します。

2.世代の概要
・世代の最初に山札をシャッフルし、5枚、4枚、4枚、3枚、2枚、2枚、1枚の計7つの山を作ります。
・最初に5枚の山札ととり、1枚選んでプレイヤーの手札とします。選ばなかったカードは横に分けて置きます。これを7つの山すべてについて行います(最後の山は1枚がそのままプレイヤーの手札となります)。
・残ったカードを再びシャッフルし、7枚ずつ裏向きに分けて、各ダミーの手札とします。
・以降、プレイヤーをスタートプレイヤーとして、各世代のカードの裏面に書いてある矢印の順(第1、第3世代は左回り、第2世代は右回り)にプレイします。

3.手札のプレイ(プレイヤー)
・通常のプレイと変わりがありませんが、コインを支払う場合はダミーに支払うのではなく全体のストックに戻します(ダミーの所持コインは無限と考えます)

4.手札のプレイ(ダミー)
・山札の一番上のカードを一枚めくり、そのカードをどうプレイするか、以下の順序で判定します。

ーそのカードが無償(他の建物の効果も含む)で建造出来るならそのカードを建造する
ー自前の資源で七不思議を建造する
ー自前の資源でそのカードを建造する
ー他のプレイヤーから不足している資源を購入してそのカードを建造する
ー他のプレイヤーから不足している資源を購入して七不思議を建造する
ー捨て札にする

・前述の通り、ダミーの所持コインは無限と考えますので、資源を他のプレイヤーから購入するためにコインを支払う場合は、共通のストックから支払います。
・資源を購入する場合、最もコインが安く済む様に支払います(Trading PostやMarketplaceの効果は優先して使用します)。
・他のダミーとプレイヤーのどちらも同じ資源を持っている場合、出来る限りプレイヤーから購入します。

5.得点計算
・軍事交戦の解決は通常通り、ダミープレイヤー間の交戦結果も計算します(「戦略家ギルド」の計算のため)
・得点計算はプレイヤーのみ行います。

6.その他
・通常のプレイと異なり、このヴァリアントでは「手番」の概念が生じます。すでに手番を終了しているプレイヤーやダミーの資源は、後から手番を行うダミーが利用出来る場合があります。
・第6ターンでは、まずプレイヤーが一枚を捨て札にしてからプレイヤーの手番を行い、続いてダミーの手番で7枚目のカードが捨て札とされます(「ハリカルナッソスのマウソロス霊廟」の特殊効果を適用する際に注意が必要です)。
・ダミーが「ハリカルナッソスのマウソロス霊廟」を建造し特殊効果を使用して無償でカードを建造する場合は、青、紫、赤、緑、黄、灰、茶の順に建築します。同じ色のカードが複数あった場合はダミーが有利になる様にプレイヤーが判断してください。

<第1版 2014.03.21、うぃりあむ作>
posted by うぃりあむ(Twitter:@william_vets) at 23:37| Comment(0) | ボードゲーム | 更新情報をチェックする

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