2017年12月07日

テラフォーミング・マーズの魅力

このエントリーは、「ボドゲ紹介 Advent Calendar 2017」の8番目のエントリーとして書きました。

どうもお久しぶりです。うぃりあむです。今年もまた1年ぶりの執筆になってしまいました。

今回は、2017年、最も夢中になったボードゲーム「テラフォーミング・マーズ」を紹介したいと思います。

テラフォーミング・マーズは1〜5人用のリソースマネジメント&タイルプレイスメント系のゲームで、テーマは文字通り「火星の地球化」、つまり火星を人類の住める環境にしていくゲームです。作者はJacob Fryxelius、2016年の作品で、FryxGamesから発売されました。
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ゲームの目的は火星をテラフォーミングしていくにあたって、温度、酸素濃度、海洋という、3つの「グローバルパラメーター」を上げ、3要素全てがそれぞれの目標値に達した段階でゲームが終了、もっとも勝利点を獲得していたプレイヤーの勝利となります。

3つのグローバルパラメーターを上げることによって、プレイヤーはテラフォーミングレート(TR)を得ます。TRはそのまま勝利点になりますが、次の世代(ラウンド)におけるM€(メガクレジット。現金のことです)収入ともなります。M€は様々なプロジェクトを実行するための最も重要なコストになりますから、このゲームの構造は、「プロジェクトを実行し、グルーバルパラメーターを上げ、TRを稼ぎ、現金収入を得る」というように拡大再生産的な要素も含んでいます。

これがメインボードです。
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外周トラックはTR、火星の上部の弧になっている数値トラックが酸素濃度、画面右上の9と書かれたところは海洋タイル置き場(全部で9枚の海洋タイルを火星上に配置する必要があります)、火星の右にある温度計のようなトラックが火星の温度を示します。

各プレイヤーの持っている資源や収入の状況は個人ボードで示します。
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上段左からM€、鉄、チタン、下段左から植物、エネルギー、熱という各資源の置き場があります。各資源の保有数は、銅(×1)、銀(×5)、金(×10)で表されます。このトークンも他のゲームでは類を見ない外観で、宇宙プロジェクトの雰囲気満載ですね。
またそれぞれの資源置き場の上にはその資源の収入状況を示すトラックがあり、各プレイヤーのキューブを置いて表します。

各資源は、資源そのものやその生産力を消費することによって、このあと説明するプロジェクトの実行のコストとなります。それぞれの用途は、鉄は建物の建築、チタンは宇宙関連のプロジェクトの実行に、植物は8つ貯めることによってアクションとして緑樹タイルを配置することができ、エネルギーはラウンド終了時に熱に変換され、熱は8つ貯めることによって温度上昇をすることができます。
またプロジェクトには他のプレイヤーの資源や生産力をコストにできる(つまり、奪います)ものもあり、突出して保有しているプレイヤーは餌食となることも多いので注意が必要です(笑)。


さて、実際のプレイ手順を説明しましょう。
まずゲーム開始時には、10枚のプロジェクトカードと、2枚の企業カードが配られます。
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企業カードのどちらかを選択し、企業ごとに与えられた初期資源を得て、これをもとに好みのプロジェクトカードを1枚3M€で「買い」、手札とします。

企業カードには初期資源だけではなく、ゲーム中に機能する特殊効果が含まれている場合も多く、毎回異なった企業を選ぶことによってまったく異なったプレイ感を楽しめるのも、このゲームの大きな特徴です。

企業と初期手札が決まったらゲーム開始です。スタートプレイヤーからそれぞれ最大2アクションするか、パスをするかします。アクションは以下のものがあります。
・手札からプロジェクトカードをプレイする
・スタンダートプロジェクトをプレイする
・マイルストーンの達成やアワードの設立を宣言する
・8植物を消費して緑樹タイルを配置する
・8熱を消費して温度を1ステップ上昇させる

プロジェクトカードをプレイするには、基本的にカードの左上に書かれたM€のコストが必要です。さらに資源や生産力コストがかかる場合もあります。

カードにはいくつかの種類があり、青や緑のカードはプレイ後も場に残ります(赤いカードはプレイ後伏せておきます)。カードの右上には「タグ」があり、そのカードの特徴をあわらしています。このタグによって、プレイ時のコストが割り引かれたり、マイルストーン達成の指標になったりする場合もあります。また青いカードには「効果」として永続的に機能するものと、「アクション」として、前述したアクション以外に1世代に1度だけ使えるものがあります。

カードには資源の生産力を増やすものと、資源を消費してアクションを行うものがあり、これらを組み合わせて使うことで相乗効果が得られることも珍しくありません。上手くコンボを決めて、より高度なテラフォーミングを目指したいものですね。

なお注意したいのが、カードによってはプレイする「条件」が指定されているものがあるということです。具体的には、温度が○度以上ないといけない、酸素濃度が○%になるまでにプレイしなくてはいけない、科学タグがついたカードを○枚以上プレイしていないといけないなどです。全ての条件はアイコンで簡略化されていますので、慣れればすぐに判別がつくでしょう。
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またこの「条件」によって、ゲーム最終盤までプレイ出来ないカードがあったり、プレイし損ねるカードが出て来たりすることがあります。プレイ出来ないカードはスタンダードプロジェクトで1M€で売却することが出来ますが、ちょっともったいないですね。

スタンダードプロジェクトには、前述したカードの売却の他に、エネルギー生産力アップ、温度の上昇、海洋タイルの配置、緑樹タイルの配置、都市タイルの配置と1M€生産上昇があります。コストはすべてM€です。
カード売却以外はプロジェクトカードの効果によって実現できる内容ですが、必要なカードが入手出来ない場合などは積極的に利用していきたいところです。
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タイルには海洋タイル、都市タイル、緑樹タイルとプロジェクトカードの効果のみによって登場する特殊タイルがあります。都市タイルと都市タイルは隣接して配置出来ない、緑樹タイルは自分のタイル(海洋タイル以外は所有を示すために配置したタイル上に自分の色のキューブを置くことになります)に隣接して置く、海洋タイルは海洋タイル用のヘクスにしか置けないといった配置ルールがあります。
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緑樹タイルを配置すると酸素濃度が1上げることが出来ます。またゲーム終了時には、緑樹タイルは1勝利点、都市タイルは周囲にある緑樹タイル1つにつき1勝利点が入るので、計画的な配置が求められる仕組みになっています。さらに火星の表面上には、タイルを配置した時のボーナスが書かれており、緑樹やカード、鉄、チタンを獲得できるようになっています。なお海洋タイルに隣接したへクスにタイルを配置すると1海洋タイルあたり2M€ボーナスでもらえます。これも必ず頭に入れておきたい要素ですね。

それから忘れてはならないのが、マイルストーンとアワードです。
マイルストーンは書かれている条件に達する(例えばTRが35に到達する)と、8M€支払って達成を宣言し、ゲーム終了時に5勝利点を獲得します。
この5勝利点はゲームに占める割合が意外と大きいため、ゲーム開始時にどのマイルストーンを狙っていくのか、忘れずに決めて置くのが重要だと思います。
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アワードは、1番目は8M€、2番目は14M€、3番目は20M€支払って、5つある賞から1つを選んで設立します。設立したプレイヤーかどうかに関わらず1位は5勝利点、2位は2勝利点、ゲーム終了時に獲得します。
アワードは、これは確実に1位が狙えるのか、投資対効果が見合うものなのか、しっかり見定めた上で設立することが求められるでしょう。
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各プレイヤーは自分のターンに、1アクションまたは2アクションを行います。酸素濃度と温度のトラックには、到達するとボーナスがもらえるマスがあり、自分がボーナスをもらうために敢えて1アクションしか行わないということはよくあることです。このあたりの手番管理の面白さも、このゲームの魅力の一つではないかと思っています。

さて、全員がパスをすると、今度は生産フェイズに入りますが、その前にエネルギーの残量は全て熱に変換されます。生産フェイズでは、各生産力に従って資源を獲得します。M€だけは生産力に現在のTR値を加算して獲得します。これで1世代(ラウンド)が終了です。ゲームが終了していなければ、次の世代に移行します。2世代目以降は、世代の最初に山札からプロジェクトカードを4枚ドローして、やはり1枚3M€で「買います」。
(ヴァリアントとして、この4枚を1枚ずつドラフトをして選ぶルールもあります)

こうして世代を繰り返し、海洋タイルが9枚置かれ、酸素濃度が14%に達し、温度が+8℃に達すると、その世代でゲームが終了です。生産フェイズを行い、植物が8個以上あるプレイヤーは緑樹タイルを置くことが出来ます。これで最終得点計算です。TRに緑樹タイルの枚数と都市タイルの得点、マイルストーン、アワード、カードのボーナスを合計し、最大の勝利点を得たプレイヤーが勝利します。タイブレイクは所有するM€です。

いかがでしたでしょうか。まだまだ語り足らない部分も多いのですが、是非遊んでいただきたいゲームの一つでもあり、ついつい熱が入って長文になってしまいました(室温も上昇したかもしれません)。

機会があったら拡張についても書いてみたいと思います。

それでは。


posted by うぃりあむ(Twitter:@william_vets) at 21:17| Comment(0) | ボードゲーム | 更新情報をチェックする
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